履歴書と職務経歴書の違い

「履歴書と職務経歴書の両方を提出しなければいけないのだけれど、違いってあるの?」
「履歴書・職務経歴書でどういった内容を書けばいいのか全くわからない」

転職を進めている中で、このように感じている方も多いのではないでしょうか。

今回の記事では、そういった悩みを抱えている方のために履歴書と職務経歴書の違いを役割・目的、項目や内容、書き方の3パターンに分けてご紹介します。

履歴書・職務経歴書を作成する上での重要ポイントについても、ご紹介します。転職活動中の方や今後転職を考えている方は、ぜひ参考にしてください。

履歴書と職務経歴書の違い

履歴書と職務経歴書の違いは以下のとおりです。

履歴書 職務経歴書
役割・目的 プロフィールを確認するための個人情報書類 入社後何ができるのかを知るための書類
項目や内容 個人情報の記載がメインになる アピールできる内容がメインになる
書き方 決められたフォーマットがある 決められてたフォーマットがない

履歴書と職務経歴書を混同される方もいますが、履歴書と職務経歴書では役割・目的、項目や内容、書き方がそれぞれ異なります。

ここからは、役割・目的、項目や内容、書き方の3つに分けて履歴書と職務経歴書の違いを詳しくご紹介します。

履歴書と職務経歴書:役割・目的の違い

履歴書と職務経歴書の役割・目的の違いは以下のとおりです。

履歴書 職務経歴書
役割・目的 プロフィールを確認するための書類。採用後の記録として保管するもの。 入社後何ができるのかを知るための書類。採用担当者に自分のスキルや資格をアピールするためのもの。

履歴書は、プロフィールを確認するための書類で、職務経歴書は、入社後に何ができるのかを採用担当者が知るための書類です。履歴書は、あくまで個人情報確認のための書類に過ぎないので、書類選考では見られません。

見られないし手を抜いてもいいのではと思われがちですが、履歴書に載っている顔写真や経歴などで第一印象が決まるため、きちんと記載しましょう。

職務履歴書では、スキルや資格を採用担当者にアピールできます。自分がどのようなことができて入社後にどのようなことに取り組みたいのかを考えておき、記載する必要があります。職務履歴書は書類選考で必ず確認されるので、力を入れましょう。

また、職務経歴書で何を書けばいいのかわからないといった方は、自己分析や他己分析から始めてください。

履歴書と職務経歴書:項目・内容の違い

履歴書と職務経歴書の記載項目は以下のとおりです。

  • 履歴書:日付、写真、氏名、生年月日、現住所、電話番号、メールアドレス、学歴、職歴、免許、資格、趣味、特技
  • 職務経歴書:日付、氏名、職務要約、職務経歴、自己PR。資格スキル、志望動機

履歴書で記載する内容は、自分の簡単なプロフィールです。職務経歴書は、入社するためのアピール内容ややる気が記載内容になります。

履歴書・職務経歴書どちらにも共通していることは、分かりやすく自分を採用担当者に伝えることです。履歴書・職務経歴書で内容を伝えたいときは、難しい言葉を使わずシンプルにまとめましょう。

履歴書と職務経歴書:書き方の違い

履歴書と職務経歴書の書き方の違いは以下のとおりです。

履歴書 職務経歴書
フォーマット あり(JIS規格が一般的) なし
枚数 1枚 2枚
サイズ A4 A4~A3
書き方 手書きでもPCでも可。着色はしないで、文字の色は黒色。 やり取りがWeb上になるので、PDF化しやすいように、PCで作成する。

履歴書はインターネットにフォーマットが用意されているので、ダウンロードして使いましょう。種類が多いのでどれを使えばいいのか分からない方は、JIS規格の履歴書がおすすめです。職務経歴書は、Web上でやり取りされることが多いため、PCで作成しましょう。

また、枚数には注意が必要です。枚数が多すぎても情報過多や見にくさに繋がりますし、少なすぎても自分のことが伝わらなくなります。職務経歴書は情報も丁度良くて自分のことも伝わりやすい2枚がおすすめです。

職務経歴書は、ただ内容を羅列しても相手に伝わりません。書くときには相手のことを考えながら箇条書きにするのか・レイアウトを見やすくするのかなどを意識してくださいね。

履歴書・職務経歴書を作成する上での重要ポイント

ここまで、履歴書と職務経歴書の違いについて役割・目的、項目や内容、書き方の順でご紹介しました。

次に、履歴書・職務経歴書を作成する上での重要ポイントを以下の2つに分けてご紹介します。

  • 書き間違えないよう丁寧かつ慎重に書く
  • 企業側の求めるスキル・経験をアピールする

作成する上での重要ポイントを抑え、転職活動を成功しましょう。

書き間違えないよう丁寧かつ慎重に書く

履歴書・職務経歴書を作成する上での重要ポイントの1つ目は、書き間違えないよう丁寧かつ慎重に書くことです。履歴書・職務経歴書それぞれには、内容の充実よりも情報の正確さが求められます。

履歴書・職務経歴書で言いたくない内容であっても絶対に嘘はやめましょう。嘘をついていたことがバレると、たとえ入社できたとしても信用が落ちます。嘘は退社するきっかけになることもあるので、気をつけてくださいね。

情報の正確さも重要ですが、丁寧に書くことも履歴書・職務経歴書では求められます。字が汚いや情報が混雑していて読みにくい、文章が変といったことはできるだけ避けましょう。

履歴書・職務経歴書では、書き方によってビジネスマナーの有無や丁寧に仕事ができるかどうかなどを判断している企業もあります。履歴書・職務経歴書は書き間違えないよう丁寧かつ慎重に書いてください。

企業側の求めるスキル・経験をアピールする

履歴書・職務経歴書を作成する上での重要ポイントの2つ目は、企業側の求めるスキル・経験をアピールすることです。

職務経歴書は自由度の高いレイアウト作成が可能なので、自分のことを最大限にアピールできます。アピールする時に必要なのは、「弊社に欲しい人材」と思わせることです。

弊社に欲しい人材と思ってもらうためには、企業側の求めるスキル・経験をアピールするしかありません。どれだけ優秀なスキル・経験があったとしても、企業側が求めていないものだったら弊社に欲しい人材と思ってもらえません。自己満で職務経歴書を作成するのではなく、企業側のことを考えながら作成しましょう。

職務経歴書を作成する中で「アピールできることがない…」と不安に感じている方も多いと思います。そういった方は、友達や家族、転職エージェントの担当者に相談してみましょう。他人の意見を入れることで、転職でも客観的に自己分析ができていると思われて、好印象を与えます。

履歴書と職務経歴書の役割・目的を理解して転職成功を目指そう

本記事では、履歴書と職務経歴書の違いや作成するうえでの重要ポイントについてご紹介しました。転職では、履歴書や職務経歴書の役割・目的、項目や内容、書き方を理解しておく必要があります。

転職の初めに書類審査があり、書類審査を通過できなければ面接まで辿り着けないからです。まずは、本記事で履歴書と職務経歴書の内容を理解して転職成功を目指しましょう。

知っておくべきQ&A

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